勢い使い尽くすべからず
勢い使い尽くすべからず(勢不可使尽)
[意味:誰でも勢いにのっている時は調子にのって突っ走る傾向がある。そんな絶好調の時こそ、細心の注意をし、行動を慎もう。]『続 ほっとする禅語70』 より
昨日はGMの経営破綻のニュースに関連して平家物語の冒頭をご紹介しましたが、今日はもう少し身近なレベルに落とし込むための禅語です。
というのも、「栄華を極める」ということが自分の身におこることは稀ですから。
「栄華を極める」という大げさなことではなく、「勢いにのっている」「最近なんだか調子がいい」ということは誰しも経験があると思います。
体調がいいからと油断して、暴飲暴食で体調を崩す。
仕事が順調でお金に余裕があるからと、「前からずっと我慢していたんだし、これは自分へのご褒美だから」とか理由をつけて高額な買物をしてしまう。
こういう経験は何度くりかえしても、また同じことをやってしまいます。
直後は反省するものの、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』の言葉通りのことをしてしまうんですね。
ただ上記の例は、災いがおよぶのは自分だけなので、それほど深刻だとは思っていません(そう考えているから、何度も繰り返すんですね......)
仕事や勉強などで、何か困難なことをのりこえた時というのは自信がついています。「自分もやれば出来るんだ!」と強気モードになっています。
そんな時、調子にのって気弱な友人・知人に強気なことを、しかもキツイ言い方で言ってしまう。
悪気はなく、相手を鼓舞しようと思ったのだとしても、結果としては相手を傷つけてさらに弱気にしてしまう。
こういう経験を何度も繰り返してきました。
先の例とは違い、こちらは深刻な問題だと思っています。
災いが他人におよぶのですから。
しかも、「私にだって出来たんだから、きっとあなたにも出来るよ。がんばって!」と伝えたい相手というのは、私にとって大切な人だからです。
この悪癖を克服したいと本気で考えているのですが、まだ具体的な解決策はみつかっていません。
いまのとことは、「勢い使い尽くすべからず」の禅語を時々唱えるぐらいです。
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★ 自分磨きテーマ: 人生で大切なこと
★ タグ: 禅語
★ アーカイブ: 2009年06月
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