なぜ現状を維持したがるのか?

2009年10月27日(火曜日)
結果が同じでも、しなかったことより積極的にしたことのほうがよほどこたえるのだ。
だれだって後悔にともなう嫌な気分は避けたいから、現状を変えようと決意することのほうが、現状を維持しようとすることよりむずかしい。

経済は感情で動く』 より

昨日の「快適ゾーンから押し出す」との関連で、今日はなぜ現状を維持したがるのかについて。

ラクだから、あるいは良い結果が期待できると思うから現状を維持したがる。
これは合理的な選択のようです。
でも、実際には、たとえ悪い結果になるとわかっていても現状を維持したがることがなんと多いことか。

そう、人間は必ずしも合理的ではない。『経済は感情で動く』ではいくつもの具体例をもとに、人間とはいかに非合理であるかということが解説されています。


(1)A社の株を買っていたら100万円儲かっていたが、実際には買わなかったので、100万円儲けそこなかった。

(2)A社の株をそのまま持っていたら100万円儲かっていたが、実際には売ってしまったので、100万円儲けそこなかった。

さて、どちらがより悔しい?

結果は同じ(100万円儲けそこなかった)であっても、株を売るという積極的な行動をとった(2)のほうがより悔しいと感じるのではないでしょうか。

だから人は、積極的に現状を変えようとするより、なにもせずに現状を維持したがる、というわけ。
人間の感情というのは、なかなか手強いようです。

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