灰色の紳士がモモを誘惑するセリフ
「人生でだいじなことはひとつしかない」と男はつづけました。
「それは、なにかに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金持ちになった人間には、そのほかのもの──友情だの、愛だの、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでに集まってくるものだ。」『モモ 』 (ミヒャエル・エンデ 著/岩波書店) より
世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」は、「時間」を倹約させることで人間から「時間」を盗んでいきます。
そして町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく、というストーリーの『モモ』。
子どもの頃、『モモ 』 の感想文が夏休みの宿題になりました。
当時はまったく意味がわからず、でたらめな感想文を書いたように思います。
大人になって読み返したとき、「灰色の男たちにまんまと時間を盗まれていた!」と思い、寒気がしました。
そう、「なにかに成功しなくては。たくさんお給料をもらえる仕事をしなくては」と思い込んでいたのです。ほかの人から羨望されるような生活を送らなければいけないと。 (もう何年も前のことですが)
人生でなにが大切なことか、勘違いしないようにしなくては。
灰色の紳士に誘惑されないように。
* [名言コツコツ] を漏れなくチェックできます *
ブログの更新情報を一週間分まとめて無料メールマガジンで受け取ることができます。セミナーや手帳オフ会などのイベント情報もあわせてお知らせしています。
無料メルマガ <コボジュン通信> の ご登録はこちらから どうぞ。
毎週月曜日の朝4時にお届けします!
★ 自分磨きテーマ: 人生で大切なこと
★ タグ: 成功
★ アーカイブ: 2010年04月
«« [書評] 人を動かす (デール・カーネギー著) (04/11) | (04/12) 「三日坊主」を卒業しよう »» |